元日のお散歩で出会ったおじさんがポケットからナイフを出した理由
こんにちは。
ここはオーストリアLeoben(レオーベン)という小さな街。
お正月の今日、暇そうにしている娘ちゃん自転車に乗せてお散歩に行った帰り道に寄った商店での出来事です。
帰り道、小腹がすいたのでガソリンスタンドに併設された商店にちょっと寄り道。
パンを買って店内のイートインスペースで食べて買えることにしました。
先客のおじさん(初老)4人組が何やらお酒飲んでワイワイやっています。
(ここから先のおじさん達の話はドイツ語でよくわからない。でも話している内容の雰囲気はこんな感じのはず!)
おじさんA「おっ!あんたらも食べてくのか?それならこの椅子使いな。背の低い椅子のほうが娘さん使いやすいだろう?」
と席を勧めてくれる。親切!
そして同席することに。
ちょっと戸惑う私にお構いなしに、何やら話しかけてくれるが、ドイツ語わからない私は英語で
「ごめんね、ドイツ語話せないんだ。」と答える。
するとおじさんA、ポケットからナイフ出す。
ギョッとする私に構わず、
「パン、食べやすいように切ってやるよ」
と切ってくれた。これまた親切!
そう、ナイフおじさんはとても親切なおじさんだったのです。よかった。
そして、別のおじさんBが
「ニホンジンデスカ?」と突然日本語で話しかけてきてくれた!
ギョッとする私に構わず、
おじさんB「ワタシハタイワンジンデス。ニホンゴハナセル。」
おじさんA「なんで台湾人は日本語を話せるんだ?」
おじさんB「タイワントニホンハ、Ah...Friendly。」
席を立っていたおじさんC「これ、娘さんに食べさせてあげて」
とチョコレートを買ってきてくれる。
これまた親切!
おじさんA「あなたの名前はなんて言うの?」
とペンとレシート裏を差し出してくる。
名前を書くと、日本語でも書くように言われる。
サラサラと漢字で書く。
それを見たおじさん達「こりゃ、読めないな。」とワイワイ。
台湾人おじさんB「イイナマエ」と褒めてくれる。
おじさんA「あんたの名前がアルファベットと日本語と2種類あるなら同じように、俺の名前も日本語で書いてみてくれ!」とねだられる。
当て字漢字で書いてみると、
おじさん大喜び!
おじさんA「これ、俺の名前だぜ!」
少し呆れ気味のおじさんB,C,D。
戸惑う私に構わず、おじさんAの話は続く。
おじさんA「あんた、この計算できるか?俺は簡単にできるぜ!"8×8=64"だ! 次はあんたに問題だ!3×3= 答えられるか?」
迷わず9と書く。するとおじさんAあまりの早さにびっくり表情!
ヤラセか?それとも外国人特有の何でもオーバーに褒めてくれるリップサービスか?と戸惑う私は、逆におじさんに計算問題を出してみる。
13×13=
おじさんA固まる…
しばし時間が経ち、ビールに手を伸ばす。一口ゴクリ。
そして書いた答えが 139
残念!違うよ!私はすかさず、13×10+13×3 = 169 だよと書き込む。
おじさんA、レシート紙とペンを持って再び固まる。
おじさんDになんやかんやと問いかけ、納得した様子。
次に11×11= の問題をおじさんAに出してみる。
しばし考えるおじさんA。
俺が書いてやろうかと詰め寄るおじさんB,D。
「いや、わしがするんじゃい!」とおじさんたちの腕を払いのけるおじさんA。
てんやもんやの末に出た答えが 121
正解!!!
大喜びするおじさんたち。
パンもチョコレートも食べ終わった私達は、おじさん達に別れを告げて家に帰りました。
そんなとても楽しい一時を過ごしたお散歩でした。
本当にありがとうございました!
おじさんみんなが思っている以上に私は楽しかったです!
あぁ、ドイツ語話せたらもっと一緒に楽しめたのになぁ。